漆喰壁が、ホルムアルデヒドを吸着することが科学的に証明されました

1980年代の米国で、一年中窓を閉め切ったオフィスで働く労働者が、めまいや吐き気などの様々な体調不良を訴えたことからその名が付いたシックビル症候群。日本では主に新築住宅で同様の症状が数多く報告されたことからシックハウス症候群と呼ばれるようになりました。

のどの痛みや咳、微熱や倦怠感などが主な症状で、原因は、住宅建材に含まれる接着剤の原料や、木材を昆虫やシロアリの食害から防ぐために使用されたホルムアルデヒドなどいわゆるVOC(揮発性有機化合物)による室内の空気汚染だと言われています。

ではなぜ近年になり、シックハウスが日本で広がったのでしょうか

 

化学物質だけが原因ではなかったシックハウスのもう一つの理由

1990年代から、日本では住宅の省エネ化が進み、気密、断熱性能に優れた住まいが数多く作られるようになりました。加えてエアコンによる室内空調が一般化したことで、住宅の高気密化・高断熱化が省エネにつながるとして、業者ならびに施主からも歓迎され、かつての風通しの良い日本的な住まいはすっかり影をひそめました。しかしこうした住宅事情の変化 が、建材・家具などから発散する化学物質を室内にためやすい環境を生み、日本でシックハウス症候群が増えた原因になったと言われています。